アマゾンのシャーマンが使うハーブ | BOTANICAL LIFE TIPS
  • 2020/04/23

    アマゾンのシャーマンが使うハーブ

    こんにちは、薬剤師の林真一郎です。

    西洋医学確立以前のあらゆる文明で、医療と宗教は渾然一体としていました。例えば、かつて病に対抗するのは医者ではなく祈祷師であり、病人には祈祷と共に薬草が与えられていました。

    ペルー・アマゾンのシャーマンが用いた薬草で、現在も受け継がれているハーブ、キャッツクローがあります。キャッツクロー(ネコの爪)の名は、ネコの爪のように反り返った鋭いトゲが、葉の付け根に生えていることに由来します。

    WHO(世界保健機関)は今でこそ伝統的な薬草療法の活用を推進していますが、遡ること1994年に「副作用が少ない抗炎症薬」として、関節リウマチなどへキャッツクローを使用するよう承認・推奨しています。

    また、アマゾンのシャーマンが「聖なる木」として崇めるコパイバという木から得た精油は、わが国でも入手できます。この精油に含まれるベータ・カリオフィレンという成分は強力な抗炎症作用や鎮痛作用を持つことが明らかになっています。

    私たちにとってアマゾンは未知の薬効を持つハーブの宝庫と言えます。
    スピリチュアリズムやアミニズムで用いられていた宗教的・超自然的な薬草(ハーブ)は、「おまじない」のように考えられがちですが、現代になってその科学的薬効が明らかになる事例は多いのです。