松竹梅はどれも平等 | BOTANICAL LIFE TIPS
  • 2020/01/16

    松竹梅はどれも平等

    飲食店のお品書きでよく見られる「松・竹・梅」。
    お値段が高額な順に、松・竹・梅で設定されていて、オーダーの際「梅」と言うときはなぜか小声になってしまい、なんだか「梅」がかわいそうな気がします。

    もともと「松竹梅」は、中国伝来の画題のことを示した言葉「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」から来ています。
    これは、「寒い時期に友とすべき三つのもの」という意味で、それが松・竹・梅です。

    常緑樹で冬でも枯れない「松」は「長寿や不老不死の象徴」、常緑で成長の早い「竹」は「子孫繁栄の象徴」、極寒の中かぐわしい花を咲かせる「梅」は「気高さの象徴」とされ、この三つは「縁起物」としてよく絵に描かれました。
    もとはどれも並列で、上中下の意味合いはなかったようです。

    それがいつの頃からか、飲食店などで「特上」や「並」というよりも、「松」や「竹」と植物名で言った方がスマートだからという理由で使われだしたのだとか。
    他にもホテルなどでは広間の名前に「松の間」「竹の間」、結婚式の披露宴では縁起を担ぐ意味も含めて、上座から「松」「竹」「梅」。
    もっとも最近の披露宴ではオリジナリティあるテーブル名を使うようで、星座や色名、アルファベットなど、そんなところに二人のセンスが光っていたりもします。

    松竹梅はいずれも縁起もので、吉祥(めでたいことの兆し)の象徴とされてきたのが日本でのルーツ。
    人が使う言葉は時とともに変わるものですが、植物自体はそんなに簡単には変わりません。