ボタニカルライフコラム9月「秋の七草」 | BOTANICAL LIFE TIPS
  • 2019/09/05

    ボタニカルライフコラム9月「秋の七草」

    こんにちは。佐佐木景子です。
    今年の立秋は8月8日。暦の上では秋になっても猛暑が続いていましたね。
    9月に入り、やっと少し秋の気配を感じるようになりました。
    9月20日から26日は秋のお彼岸です。
    今回は、お彼岸を代表する草花である「秋の七草」についてです。

    ○盆花としての秋の七草
    お正月は無病息災と今年の豊作を願う神迎えの儀式であり、お盆は先祖に感謝してお迎えする祖霊の儀式です。
    「七草粥」で知られている「春の七草」は、身を清める薬草として食されますが、「秋の七草」は祖霊をお迎えする「盆花(ぼんばな)」として、祭壇に飾られます。
    盆花がご先祖様を迎える目印として飾られるのは、神様を迎えるお正月の門松と同じような意味があるのでしょう。
    「秋の七草」は9月が見ごろ。今の暦で言うと、お盆の花というよりお彼岸の花と言った方がよいような気がします。
    野山に出て花を摘み、日頃の感謝を込めて、また迷わず家に来てくださいねという気持ちを込めて花を飾る。美しい習慣ですね。
    そして、これも心を豊かにするフィトセラピーと言えるのではないでしょうか。

    ○秋の七草
    奈良時代の歌人、山上憶良が万葉集に詠んだ歌に由来すると言われています。
    憶良は秋を代表する草花を、萩、尾花(ススキの別名)、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔としています。最後の朝顔に関しては諸説あり、桔梗だったのではないかとされ、現在では朝顔ではなく、桔梗が「秋の七草」に加えられています。

    ○「秋の七草」花言葉
    ・萩 思案・内気・清楚・誠実
    ・薄(ススキ) 生命力・活力・心が通じる
    ・葛 治癒・根気・努力・思慮
    ・撫子 純愛・可憐・貞節
    ・藤袴 思いやり・優しい思い出・ためらい
    ・桔梗 清楚・気品・誠実・従順
    なんだか古き良き日本女性を思わせるような花言葉が並んでいますね。
    秋の七草のような女性には、近頃お目にかかっていないような…

    ○おまけに「ぼたもち」と「おはぎ」の話
    ところで、「ぼたもち」と「おはぎ」の違いをご存知ですか?
    知っている方も多いと思いますが、「ぼたもち」は「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」と書き、春と秋のお彼岸で使い分けるものだそうです。
    私は地域の違いや小豆のつぶし具合で違いがあるのかと思っていたので、これを聞いて「なるほど!」と納得しました。

    「暑さ寒さも彼岸まで」早く過ごしやすい季節になるといいですね。