他を駆逐して自らも滅ぶ、植物の神秘のチカラ | BOTANICAL LIFE TIPS
  • 2019/06/20

    他を駆逐して自らも滅ぶ、植物の神秘のチカラ

    動物と違って自ら動けない植物は、成長や防御のためのさまざまな力を備えています。
    「アレロパシー」はその1つで、植物の持っている物質が、他の植物に影響を与える作用のことで、
    日本語にすると「他感作用」といいます。

    その作用は、特定の植物にとってはメリットになることもあれば、別の植物にとってはデメリットになることも、そして、多くの植物に共通のメリットをもたらすものもあります。
    最近ではこうした植物のアレロパシー作用を利用して、天然の除草剤をつくる試みも行われているそうです。

    たとえば「マリーゴールド」は、ネグサレセンチュウという、
    植物の根に害を与えるセンチュウ(虫)を防ぐ物質を分泌し、周囲の植物はその恩恵を受けることができます。
    畑の畔などにマリーゴールドのオレンジ色の花をよく見かけますね。
    お庭や畑に取り入れてみてはいかがでしょう。
    ちなみにこの場合のマリーゴールドは、
    フィトセラピーで使うカレンデュラとは別種ですのでお間違えなく。

    また「セイタカアワダチソウ」は、他の植物の生育を阻害する、強力なアレロパシー物質を分泌します。
    空き地や河川敷、野原などでセイタカアワダチソウの群生する光景はよく目にしますね。
    何しろその花言葉は「生命力」「元気」ですから!
    ただし、セイタカアワダチソウは、その強力な物質で自家中毒を起こし、自らをも滅ぼしてしまいます。
    いったい何のために備えている力なのでしょう?!
    強すぎる影響力ゆえにひとつの場所に定着できないとは……
    自滅することで環境に変化と循環をもたらし、生命全体のバランスを作り出しているのでしょうか。
    植物の世界はほんとうに奥が深いですね。
    人間社会にもそんな作用が必要なのではないかとチラッと感じたりもします。
    ちなみにセイタカアワダチソウは、見た目がブタクサとよく似ているので間違われがちですが、
    花粉症を引き起こすのはブタクサで、セイタカアワダチソウではありません。おまちがえなく!


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