虫を遠ざけ、人を癒す、「薬の木」 | BOTANICAL LIFE TIPS
  • 2019/03/21

    虫を遠ざけ、人を癒す、「薬の木」

    季節の移ろいを肌で感じたら、そろそろ衣替えですね。
    衣類をしまう時、皆さんはどのようにされていますか?
    お気に入りを翌年もよい状態で着るためには防虫・防カビ・防湿対策が肝心です。

    クローゼットが通年分の服を吊るしておけるぐらい大きかったら、こんな手間もなくなるのになぁ…
    という不満はさておき、さて、衣替えです。
    四季が巡り、乾燥と湿気という真反対の気候を繰り返す日本。
    暮らしの手間も多く、ああ面倒…と思う反面、
    季節ごとの自然の姿に接することができるのは、やはりとても恵まれていると感じます。
    衣替えに使う防虫剤には様々なものが市販されていますが、
    ケミカルなニオイが苦手な人は少なくないでしょう。
    フィトセラピーではこんな時、害虫の忌避効果がある精油やハーブを使います。
    そのうちの一つに「樟脳」ホワイト・カンファーがあります。

    樟脳は、楠(クスノキ)が原料。
    独特のツンとする香りは虫が嫌いますが、人にとっては脳を活性化させ、リフレッシュにはたらきます。
    さらに、抗菌・抗炎症作用や、鎮静・鎮痛作用があり、
    精油は頭痛、腰痛、神経痛などの痛みの緩和に利用されます。
    但し、精油はなかなかパワフルなので、量には注意しましょう。

    クスノキは本州中南部から四国、九州、沖縄などに見られる常緑樹。
    防虫効果は昔から知られ、家具や仏像などにも使われてきました。
    「薬の木」と呼ばれてきたことが語源ともいわれています。
    樹齢は長くとても大きく育ち、国内の巨樹ランキング上位はほとんどがクスノキです。
    1位の鹿児島のクスノキは推定樹齢1500年、幹の太さは24mにも。
    どっしりとした幹から伸びる枝は豊かに葉を茂らせ、樹下に佇むと守り包まれている気持ちに。
    植物の癒しを感じます。


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