"香の十徳"より。香りのパワーは今も昔も… | BOTANICAL LIFE TIPS
  • 2019/03/07

    “香の十徳”より。香りのパワーは今も昔も…

    アロマテラピーは、1930年代にフランスのガットフォセ博士が自らの体験を通じて研究し、
    伝えたものですが、香りに親しんだのはヨーロッパの人々だけにあらず。
    遥か昔からアラビア諸国やアジアでもその習慣が根付いていました。もちろん日本でも…

    「香道」は大陸からもたらされた文化ですが、日本で独自の発展をして今に至ります。
    「香十徳」は、こうのじっとく、と読み、北宋の詩人、黄庭堅(こうていけん)によって記された漢詩で、
    香道に関する10の徳を記したものです。こちらを読んでみると、どれも頷かされることばかりです。
    日本では、室町時代に「一休さん」の説話でも知られる一休宗純禅師によって広められたそうです。
    香りを楽しむ文化は遥か昔から人々のあいだにあって、親しまれていたのですね。
    一休さんも香りを楽しんだのでしょうか?
    アロマテラピーであてはまりそうな精油をラインナップしてみました。
    室町時代にはどんな香りがあったのでしょう?当時の人々はこれらの精油の香りをどう感じるでしょうね。

    感格鬼神(感は鬼神にいたる)…感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる:レモン、グレープフルーツ、サイプレス
    清淨心身(心身を清浄にす)…心身を清く浄化する:サンダルウッド、フランキンセンス、タイムリナロール
    能除汚穢(よく汚穢(おわい)を除く)…穢(けが)れをとりのぞく:ペパーミント、ティートゥリー
    能覺睡眠(よく睡眠を覚ます)…眠気を覚ます:ローズマリー、サイプレス
    静中成友(静中に友と成る)…孤独感を拭う:ローズオットー、ジャスミン、ネロリ
    塵裏偸閑(塵裏にひまをぬすむ)…忙しいときも和ませる:メリッサ、ヒノキ、マンダリン
    多而不厭(多くしていとわず)…多くあっても邪魔にならない:バーベナ
    寡而為足(少なくて足れりと為す)…少なくても十分香りを放つ:ジャスミン
    久蔵不朽(久しくたくわえて朽ちず)…長い間保存しても朽ちない:ミルラ、ヒバ
    常用無障(常に用いてさわり無し)…常用しても無害:ラベンダー